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家族葬とは

家族葬

家族や親族だけを招いて執り行う葬儀スタイル

家族葬とは、家族や親族だけを招いて執り行う葬儀スタイルの総称です。

 

ここ最近では亡くなった方の実子・孫の範囲で家族葬を執り行うケースも非常に多くなっております。

 

バブル景気に沸く80年代では、葬儀は大規模化し、故人の弔い以上に、会葬者へのおもてなしを盛大に、祭壇などの飾りつけも華美に、というのが風潮でした。
 

 

そのような故人を置き去りにした葬儀や会葬の反動として生まれたのが家族葬です。

 

家族葬は、葬儀の主体があくまでも個人と家族にあることを再認識させてくれたという意味で、その功績は大きいでしょう。

 

また、核家族化、高齢化社会、地縁や社縁の希薄化などといった現代の社会構造に応えて、現在では最もポピュラーな葬儀スタイルだと言えます。

 

家族葬のメリットとデメリット

葬儀の主体は家族です。
ただその一方で、故人の死は家族だけのものではありません。
私たちは、自分たちが生きているこの社会の中で、家族だけにとどまらないさまざまな人とつながることで存在しています。

 

ところが家族葬は、弔う人を限定してしまいます。
家族以外でも、故人様とつながりのあった方々にも弔う権利があるために、家族葬は時にトラブルを引き起こしてしまうこともあるのです。

 

参列者を限定してしまう家族葬特有のメリットとデメリットを、それぞれ見ていきましょう。

【家族葬のメリット】

〇会葬者の目を気にしなくてよい分、自分たちが望むお葬式をすることができます
〇会葬者の対応に追われることがないので、精神的にも肉体的にも負担が軽減できます
〇料理や返礼品などのおもてなしの費用を削減することができます
〇会葬者数が把握できるために、葬儀の計画が立てやすいです

【家族葬のデメリット】

〇周囲の了解なしに執り行うと、あとから反感を買うことがあります
〇葬儀に参列できなかった方々が、後日自宅に弔問され、その対応に追われてしまうことがあります
〇香典収入が見込めないために、葬儀費用のほとんどを自分たちで負担しなければならない可能性があります

どこまでの親族に訃報を知らせるべきか

家族葬に明確な定義はありません。
どこまでの方を呼ぶべきか、という決まりだってありません。
親戚を呼ばないという方もいらっしゃれば、家族ではないけれどお世話になったご近所さんをお呼びするという方もいらっしゃいます。

 

私たちがお手伝いさせていただいた数多くの家族葬でも、その内情を1つ1つを覗いてみると実に様々な光景が広がります。

 

●本当に核家族、つまり親子だけで執り行われた方。
●家族と親族だけを招いて執り行われた方。
●家族と親族以外に、近隣の方々だけ招かれた方。
●家族と親族以外に、故人と特に仲の良かった方だけを招かれた方。
●家族葬のつもりだったのに、家族親族以外に50人超の方々が弔問に来られたケース。

 

家族葬だからといって、参列者の範囲を明確に区切るわけではありません。

 

あくまで、葬儀の基本的な考えや思いとして、「親しい人だけでこじんまりと」というのが家族葬ですから、どこまでの人に訃報を知らせるかは柔軟に対応されたらよいでしょう。

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