お通夜
通夜の本来の意味
元来、通夜とは近親者が夜通し死者に付き添うことをいいましたが、現代では葬儀の前日に執り行われる儀式のことを指します。
身内に不幸が起こると喪家は他家と区別され、近親者は忌み籠り、故人様の死をしっかりと受け止める期間とされました。
現代のような葬儀前日に執り行われる儀式化された通夜は「半通夜」と呼ばれ、普段、仕事などで忙しい方々にお参りしやすい時間として夕刻が選ばれまず。
親族以外の一般会葬者はこの通夜に参列することが多いです。
その通夜式を終えますと、遺族は夜通し故人様と付き添うことになるのですが、この時間こそがまさに本義的な「お通夜」だと言えるでしょう。
※昨今では宿泊できない会館もあるのでご注意ください。
通夜の流れ
ご遺族にとっては2日間の儀式の始まりですし、会館に来館されてから確認すべきことも多々あります。それらを挙げてみましょう。
開式までの確認事項
〇供花・供物の札順
いただいた供花や供物は祭壇脇にお飾りして芳名板を取り付けますが、その順番を決めます。
〇席順の確認
喪主を筆頭に、故人様に近い方から着席します。
着席の順番がお焼香の順番にもなります。
〇宗教者への挨拶
寺院など、宗教者の方が来られたら挨拶に出向きましょう。
通夜閉式後にお布施をお渡しすることもあります。
〇お手伝いの方々への挨拶
受付や駐車場など、お手伝いをお願いする場合は、その方々へも挨拶に出向きましょう。
〇喪主挨拶
通夜時に挨拶をする場合はその文面も考えておきましょう。
慣れないことで分からないことも多々あるかと存じますが、それぞれの場面で私たちスタッフがサポートをいたしますのでご安心下さい。
通夜式の式次第
一般的な式次第は次のような形式になります。
●導師入場・開式
●導師による読経
●喪主焼香
●親族焼香
●一般会葬者焼香
●読経終了・法話
●導師退場・閉式
●喪主挨拶
●通夜ぶるまいの席にご案内
通夜ぶるまい
一般会葬者を通夜ぶるまいに案内するかは、地域や喪主の考えによります。
関東では会葬者にも料理をふるまいます。
会葬者は焼香が終わると通夜ぶるまいの席に案内いたします。
一方、関西ではふるまわないことが多いようです。
会葬者は焼香が終わると再び自席に戻り、閉式してから帰宅していただくのが一般です。
通夜ぶるまいでは、大皿の寿司やオードブル、煮物などの料理がよく選ばれています。
宿泊
先述した通り、宿泊できる会館とそうでないところがあります。
式場を選ぶ際には十分に注意しましょう。
お通夜は、ご遺族が故人様と一緒に過ごす最後の夜です。
夜更けまでご親族同士で故人様を偲んでいただきたいのですが、翌日も長丁場ですので、無理のない範囲で、しっかりとお身体を休めて頂くのがよいでしょう。
なお、昔は夜通しお線香を絶やさないことが大事とされていましたが、昨今は夜間の火の使用を禁止するところもあります。