葬儀社の選び方
葬儀の満足度は葬儀社で決まる
葬儀の満足度は、葬儀社の仕事でそのすべてが決まるといっても過言ではありません。
ひと昔前では、「元気なうちに葬儀のことを考えるのは縁起でもない」とタブー視されていましたが、今では多くの葬儀社が見学会や終活セミナーなどを開催し、活況を呈しています。
しかし、参考となるセミナーを開催していたり、理解しやすいホームページを備えていたり、または立派な葬儀会館をもっている葬儀社だからといって、質のよいサービスを提供しくれるとは限りません。
小さいながらも、地域や町内の方々に評判のよい葬儀社もたくさんあります。
ご逝去から葬儀社選びを始めてしまうと、必ずや慌ただしくなってしまいます。
そして、余裕のないまま葬儀を迎えてしまい、満足のいかないお葬式になってしまう可能性もあります。
葬儀社は事前に決めておくことをお勧めします。
葬儀社選び5つのポイント
①複数の葬儀社をリストアップする
まずは、ご自身が行いたい場所で対応可能な葬儀社を複数選定しましょう。
〇ホームページが充実している
〇地元で名前が通っている
〇普段通る道沿いにある
などのように、なるべく違った特徴の葬儀社を選定するのがよいでしょう。
そして、いきなり見積もりを依頼するのではなく、まずは資料請求や、電話での問い合わせなどをして、その葬儀社の印象を把握しましょう。
②電話対応や資料の内容を比較する
いくつかの葬儀社をリストアップしましたら、電話でまずは資料請求をしてみましょう。
電話対応では以下のことを注意してみます。
〇言葉遣いは丁寧か
〇こちらの話をきちんと聞いてくれるか
〇専門的な言葉も分かりやすく説明してくれるか
電話に出た社員がたまたま事務員で、実際の現場担当者になるとは限りません。
しかし、社員は会社の顔です。
電話越しのスタッフの印象や知識の豊富さ、提案力は、そのままその葬儀社を反映していると判断して間違いないでしょう。
電話対応で好感が持てたなら資料を請求してみましょう。
手元に届いた資料も、以下の点を注意して精査しましょう。
〇会社の所在地やスタッフの顔が出ていて透明感がある葬儀社か
〇料金体系は分かりやすく明示されているか
〇不慣れな葬儀の流れなどを分かりやすく説明してくれているか
③相見積もり
ここまでの段階を踏みますと、ある程度葬儀社を絞り込むことができるでしょう。
相見積もりの数が少なすぎますと判断に困りますし、多すぎても迷いが生じてしまうので、あまりよいとは思いません。
資料請求までの段階で3社程度に絞るのがよいでしょう。
見積もり依頼は電話でして、郵送してもらいましょう。
なるべくフェアな条件で複数の葬儀社を比較検討するためです。
葬儀スタイルの希望、おおよその参列者の人数、希望の斎場などを伝えれば、要望にあったプランを提示してくれるでしょう。
見積書は、以下の5点に気をつけてチェックしましょう。
〇書式が見やすい
〇セットプランとオプション商品の違いが明確に表示されている
〇商品やサービスがわかりやすい
〇料理や返礼品など、数量が変動する可能性のある品目もわかりやすい説明がなされている
〇会葬人数やおもてなし費用、寺院への謝礼など、セットプラン以外のものも含めた総額が提示されている
④スタッフの人柄から会社を見極める
見積もりの結果、信頼のおける葬儀社を絞って、実際に葬儀社スタッフと面談してみましょう。
希望する葬儀会場があれば、見学させてもらうのもよいでしょう。
社員は会社の顔です。
そのスタッフが誠実か、わかりやすく説明をしてくれるか、こちらの立場に立ったアドバイスをしてくれるかなど、その人柄から会社を見極めましょう。
⑤信頼のおける知人に相談する
もしも希望する葬儀社ですでに葬儀をされた方がいるならば、その方に相談してみましょう。
行き届いたサービスをしてくれたか、料金は適正だったかなど、きっと率直な印象を語ってくれます。
利害関係のない間柄だからこそ、その葬儀社の客観的な評価を話してくれることでしょう。