できるだけ少人数で済ませたい場合
とにかく知らせないこと
さまざまな事情から、最低限の人数で葬儀を行いたいとお考えの方もおられるでしょう。
ご遺族の意思で、参列者の人数を抑えたいのであれば、とにかく知らせないことです。
家族や親戚には知らせなければ葬儀に参列のしようがないですし、隣近所の方でも同じでしょう。
万一知られたとしても、家族葬で行う旨を伝えれば、参列いただくことはないでしょう。
自宅安置は隣近所に知られるリスクがある
故人様のお身体をご自宅にご安置したいと思われる方は大変多くいらっしゃいますが、隣近所の方にも知られたくないと思われるのであれば、賢明ではありません。
お身体をご自宅にお連れする場合には、必ず寝台車を横付けして、ストレッチャーやタンカーなどでお運びしなければなりません。
早朝や夜間など、人目につかない時間帯にさせていただくこともありますが、それでも絶対に見られないという保障はありません。
また、ご自宅安置されたあとのお線香の匂いやおりんの音なども、普段使用されないのであれば、なおのことご近所様が感づかれる要因になります。
私たちでも霊安施設のご案内ができますので、何なりとご相談下さいません。
「少人数=安い」というわけではない
家族葬、一日葬、直葬は、どれも少人数でも可能です。
予算や希望に合わせてスタイルを選ばれるとよいでしょう。
重要なのは、「少人数=安い」ということではないということです。
参列者の人数は決して費用に比例しません。
お香典があるからです。
参列者が増えた分の費用はお香典で相殺できると考えてよいでしょう。
ですから、「安く済ませたい」というのが目的で、少人数の葬儀をお考えの方は、ぜひとも考え直していただきたいと思います。
また、「少人数」とはいえ、その基準となる「最低限」がどこまでを指すのかも、大切な事柄です。
「あの人には知らせて、なんで私には知らせてくれないの」
というような叱責を、葬儀後に受けることもあるかもしれません。
親戚や地域のつながりが希薄な時代ですから、葬儀や供養はすべてご遺族が背負い込まなければなりません。
そのような理由からも、少人数での葬儀が選ばれているのかもしれません。